セシル・レーヴァテイン後編の前編。ネタばれ多し。 |
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| 相手が殺し合いを申し込んでくる以上。殺さなければならない。倒さなければならない。 そんな感じで16歳まで生きてきた。
あちこちで殺した人数は3千人とちょっと。こっそり数えてきた。 血をみるのもなれた、仲間が死ぬのはいまだなれないけど。 戦争は疲れる・・・でもそれも仕事だ。とはいえ疲れる。
スカウトして、あちこち国をまわってる間はそんなに殺し合いにかかわることもない。だから気楽だった。
しかし今日は出くわした盗賊を退治した。5人殺した。 夜になり、宿屋につき、鎧を外し、服を脱いで。 下着姿でベッドにつっぷす。 「・・・収穫なしか・・・」 呟きながらセシルは目を瞑る。 目当ての人は期待はずれだった、最近は目も肥えてきた気がする。伸びるか伸びないか分かるようになった。 自分の部下に、仲間にする以上、生存率は高くないとこまる。今回は刻印のもってない一般人。ならなおさらだ。 「・・・やりなおし、効かないからなぁ」 刻印持ちは高確率で再生する。どういう理屈かはわからない。聞いたがファラルは企業秘密と断わってきた。
運命の輪になって3年。不老になって3年。たしかに肉体的に変化は少ない。筋肉が増えたくらい。 「・・・でもお腹は減るし」 少し空腹感がある。なにかお腹に入れたほうが安眠できそうだけど。 (明日でいいや。めんどくさい) 意識が薄らいでいく。
・ ・ ・ 「っ、いってぇ!」 肩を刺す痛みで完全に目が覚めてしまった、時間は多分深夜。肩をみる。 「・・・13?刻印?でもマークがない。これは・・・」 2つ刻印がつく人は別段珍しくない、ただ、どのタロットの所属かシンボルマークのようなものがあるはずなのだが。 「ライト。目かなぁ・・・」 刻印魔術師は目に刻印が入る。明かりの魔法を発動させ窓をみるが、窓にうつる自分の目には刻印がついていない。 「んー?・・・むぅ?」
「それは死神だよ」 後ろの壁から突然気配が膨れ上がる。マント姿の青年。 「・・・女の子の部屋に気配消して、無断で入ってくるのはマナー違反じゃないかな?」 睨み付ける。 青年はテーブルをコンコンッっと叩きながら。 「これでいいかな?気配を消して入ってきたわけじゃないよ。ゲームマスターの次元移動は君も知っているのでは?次元には扉が無くてね」 そいや、女だったっけ、とか余計な事を呟いている。 「死神。13人どころじゃないくらい沢山いると思ってたけど」 「好きな番号をふれるようになっていてね。他はどうだかしらないが」 「僕は死神になる事を望んではいない」 「俺が望んだんだ。今日で5千人殺した、君の力が欲しくてね」 「五っ・・・多く見積もっても三千でしょ!」 怒気が篭る 「君は間接的に人を殺している。親が死んで飢えて死んだ子供なんかね。オークも。あれは半分は人間なんだよ」 飢えた子供。考えなかった訳ではなかった。でも、オークは、害なす人類共通の敵。 「それを除いても三千か。立派に死神としてやっていける。これは記念品だよ」 ベッドの上に一振りの剣が出現する。 「死神の固有武器、ガリアンソード。ナンバーもいれてある」 どうしたらいいのだろうか。 「死神の能力は再生。他刻印者を殺した時、能力が上がる。もちろん身体能力もあがる」 テーブルに座って死神のゲームマスターは続ける。 「他の能力としては自分の知覚射程の刻印持ちを見つける事ができる。いわゆるサーチ機能だね、これで効率よく刻印者だけを狙えるわけだ」 確かに、死神の1番が目の前にいることがわかるようになっている。 「この刻印は返せないのかな?僕はいらないよ」 受け入れられない。死神の狂気っぷりは有名だ。この運命には逆らわなければならない。 (どうする?)
逃げるべきだろうが、逃げれば受け入れた事になってしまう。 倒したら刻印は消えるのだろうか。 「どうしてもいらないというのであれば、方法が一つ」 すごい嫌な予感。 「・・・何かな?」
「・・・この場で消えてもらう」
修正。削除予定あり。続く。
これはセシルの隠している、刻印、死神がわかった時に登場させる話であり、あと文章がとてもおかしく精密ではないので直したいです。 セシルは、成長が伸び悩んでいたため、プラスなのですが、死神のマイナス面を見ているため、あまり好きにはなれなかったところです。
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12月4日(木)02:08 | トラックバック(0) | コメント(0) | 日記・小説 | 管理
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